先日人生で初めて「ブルベ」に参加してきました。ブルベに参加しようと思ったのは、まず自転車で自分がこれまで思っていたよりもずっと遠くにいけることがわかったこと。そして、その調子で走っていくのであれば、どこまでいけるのか自分自身に挑戦してみたかったからです。
ゴールの中川西地区センターに自転車を停めた瞬間、正直なところ

「やっと終わった…」
という安堵感と、



「200kmって初心者でも走り切れるんだな!やりきった!」
という不思議な感覚が同時に押し寄せてきました。脚はガクガク、お尻はもう言葉にならない状態でしたが(笑)
それでもあの瞬間は一生忘れられないと思います。
今回参加したのは「2026 BRM321神奈川200km横浜湘南」。横浜市都筑区の港北ニュータウンをスタートし、みなとみらい、三浦半島、鎌倉・逗子の海岸線、平塚、秦野の丹沢山麓を駆け抜けてゴールに戻ってくる、見どころ満載のコースです。難易度は5段階評価で「★★」というやさしい方から2番目のカテゴリではありますが、私にとっては未知の領域でした。
なぜならこれまでの私の最長距離は130km。そこから一気に70kmも距離が伸びるわけですから、正直かなりビビっていました。
この記事では、同じように「100kmは走れるけど200kmってどうなの…」と不安を抱えているサイクリストの皆さんに向けて、実際に走ってみてわかったことを全部書いていきます。長くなりますが、最後までお付き合いください!
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130kmライダーが、なぜ200kmのブルベに挑んだのか
そもそもの話をすると、ブルベ(BRM)というイベントを知ったのはつい数ヶ月前のことでした。「制限時間内に決められたコースを自転車で走り切る」というシンプルなコンセプトですが、コンビニのレシートをスタンプ代わりに集めるチェックポイントや、反射ベスト着用などのルールがあって、なんというか、「走れる大人の課外活動」的な雰囲気があって惹かれたんですよね。もともと旅行好きということもありますが、自分の足で遠くの地まで行ける喜びを感じていたので、ブルベに挑戦してみたいと感じました。
それと、これは投資家的な視点で話すと、「200km完走」というのは自分のサイクリスト人生におけるリターンが非常に大きいチャレンジだと判断したんです。失敗(DNF)したとしても、経験と反省点というリターンが必ず返ってくる。そう考えると、参加しないリスクのほうが大きいと思えました。エントリー費1,500円で得られる経験値は、どう計算してもコスパ最強です(笑)。
というわけで、ほぼ勢いで申し込んでしまったわけですが、準備は割とちゃんとしました。今日はその準備で「本当に持ってきてよかった」と感じたアイテムとライド中に心がけたことを中心に振り返っていきます。
200kmのロングライドで本当に助かった装備・アイテム6選
100kmまでのライドと200kmのライドは、装備に対する考え方がまるで違います。短い距離なら「なくてもなんとかなる」で済むものが、200kmでは「なかったら詰んでいた」に変わります。実際に走ってみて「これは投資してよかった」と感じたアイテムを正直にレポートします。
① バーエンドミラー:後方確認の疲労を劇的に削減
これを付けていなかった頃は、後ろを確認するたびに首を大きく回していました。100kmならまだしも、200km走るとその動作の積み重ねが肩・首の疲労に直結します。バーエンドミラーがあれば視線をちょっとずらすだけで後方が確認できるので、疲労の蓄積を抑える効果は想像以上です。150kmを超えたあたりから、体の姿勢を少し変えるのも少し億劫になってきました。そんなときにとても役に立ちました。
特に今回のコースでは幹線道路を走る区間も多く、後続車の存在を把握しながら走ることが安全につながりました。地味に見えて、200kmでは必須アイテムだと断言できます。
② 折りたたみウィンドブレーカー:体温管理の要
3月のブルベは気温の読みが難しいです。スタートの6時台は本当に寒く、日中は気持ちよく暖かく、でも山麓エリアや夕方以降はまたグッと冷え込む。この気温差を一枚でカバーしてくれるのがポケッタブルのウィンドブレーカーです。
コンパクトに丸めてサドルバッグやジャージのポケットに入れられるので、重さも気になりません。「暑くなったらしまう、寒くなったら出す」というシンプルな体温管理ができるかどうかで、後半のパフォーマンスが大きく変わります。体が冷えると脚が動かなくなるのは、距離が長くなるほど顕著になりますよ。



初めはポケットに入れていて、少し邪魔かなぁと感じていたのですが、日没から一気に冷え込み、慌ててこのウィンドブレーカーを羽織りました。これがあって本当によかったです。
③ モバイルバッテリー搭載フロントライト:ナビ停止は「遭難」と同義
はっきり言います。200kmのルートを記憶している人間はほぼいません。スマホのナビが死んだら、それはもうルートがわからなくなるということです。ブルベにはキューシートという曲がり角の指示書がありますが、不慣れな初参加者が地図なしで使いこなすのは至難の業です。
サイコンのバッテリー管理はもちろんですが、スマホのバッテリーもモバイルバッテリーでフォローしておきたいです。ただ、荷物は減らしたいので「モバイルバッテリーにもなるフロントライト」がとても役に立ちました。
ガーミンのサイコンマウントに固定できるだけでなく、その上にサイコン自体を取り付けることができます。基本的にはライトとして使って、必要に応じてモバイルバッテリーとして活用することができます。
結果、ゴールまでナビが落ちることなく完走できています。これがなかったら、途中で詰んでいたと思います。
④ リアライトレーダー:安全への最高の投資
これは値段が高くて購入をずっと躊躇していたアイテムなんですが、思い切って買って大正解でした。後方から接近してくる車をレーダーで検知してサイコンに通知してくれる機能は、精神的安定に直結します。
リスク管理の観点で言うと、「後方からの追突リスク」というのはサイクリングにおける最大のリスクの一つです。それを低減するための投資として考えたとき、このアイテムの費用対効果は非常に高い。後半の疲れた状態でも「後ろに車が来た」と教えてくれるので、集中力が落ちてくる終盤にこそ真価を発揮します。
⑤ トップチューブバッグ:補給は「取り出せる」ことが命
走りながら補給食を取り出すシーンが、200kmでは何十回と訪れます。サドルバッグやバックポケットから取り出すのは、疲れた体には地味につらい動作です。トップチューブバッグなら手を伸ばすだけでジェルや羊羹が取り出せます。
「補給が面倒だから後回し」というのが低血糖のはじまりです。アクセスしやすい場所に補給食を置いておくだけで、補給の頻度と質が格段に上がります。小さいアイテムですが、長距離ライドの快適性を底上げしてくれる優秀な投資です。
ちなみに今回荷物は、このトップチューブバックなかなか優秀で、結構たくさん入れることができます。
そのため、サイクルジャージのポケット、そしてボトル型のツールケースだけですべての荷物をまとめることができました。
⑥ 輪行袋:DNFを「許容する勇気」のお守り
これ、最初は「使わないだろうし持っていかなくていいか」と思っていたんです。でも、ブルベの注意事項にもあるとおり、「リタイヤの場合の回収は行いません。全て自己完結できる方のみ参加下さい」という鉄則があります。
つまり、何かトラブルがあっても誰も助けに来ないということ。輪行袋を持っていれば、万が一の際に自力で輪行して帰宅できます。そして不思議なことに、「いざとなれば帰れる」という安心感があると、精神的にとても楽になるんです。今回は使いませんでしたが、この「心の安定剤」としての価値は計り知れません。DNFを恐れず挑戦できる勇気を与えてくれる装備です。
200kmを走り切った「5つのマネジメント術」
装備と同じくらい大切なのが、どうやって200kmをマネジメントするかという戦略です。走り終わってみて「これが効いた」と思うことをまとめました。
① パワー管理:登坂で絶対に無理をしない
今回のコースには、篠窪や丹沢山麓など後半にヒルクライム区間があります。前半の三浦半島や鎌倉エリアで気分よく飛ばしてしまうと、後半の登りで脚が売り切れます。
私が意識したのは、「登りはケイデンスを落とさず、軽いギアでくるくる回す」こと。ダンシングで無理やり登るのは一時的に速いですが、その後の消耗が激しい。長距離では「遅くても、確実に、ペダルを回し続ける」ことのほうがトータルで速いです。
② 戦略的休憩:ヒルクライム「直前」のコンビニが鍵
チェックポイントのコンビニ休憩はもちろんですが、意識してほしいのは登り坂の手前にあるコンビニでの補給休憩です。登った後ではなく、登る前に燃料を満タンにしておく感覚です。
今回、秦野に向けて丹沢の登りに入る前のコンビニでしっかり休憩とカロリー補給をしたことで、登りをかなり楽に乗り越えられました。逆に言うと、登り途中でエネルギー切れになると精神的にも体力的にもボロボロになるので、先手必勝の補給が大事です。
③ 補給ルール:500kcal消費ごとの定期摂取
補給のタイミングで失敗する人が多いのは「お腹が空いてから食べる」パターンです。お腹が空いたということは、すでに血糖値が下がっているということ。ハンガーノックになってからでは遅いんです。
私はサイコンで消費カロリーをチェックし、500kcal消費するごとにサイコンにアラートを出させて補給食を1個食べるというルールを設けました。これを徹底することで、最後まで一定のペースを保てたと思っています。200kmを走るとざっくり4,000〜5,000kcal消費しますから、補給食の量の計算も事前にしておくとよいですよ。
④ テクノロジー活用:サイコンのアラートで「意識」を保つ
後半の疲れた状態では、思考力が落ちます。「あれ、最後に補給したのいつだっけ?」「水分、ちゃんと取れてたっけ?」というのが普通に起きます。
そこで活用したのが、サイコンの1時間ごとの自動ラップ設定です。ラップが切られる度に「水分OK?補給OK?体調OK?」と自分に問いかけるトリガーにしていました。また、ラップ速度などをみて、ペースを確認しました。たったこれだけですが、補給の抜けを防いで最後まで一定のパフォーマンスを保てた、地味に重要な習慣でした。
⑤ 現場の知恵:迷ったらベテランについていく(笑)
これは小技というか、初参加者への正直なアドバイスなんですが…。ブルベは個人競技なので助け合い義務はありませんが、参加者には何度も完走しているベテランの方が多いです。むしろ今回初参加は私だけでした(笑)
ルートで迷いかけた瞬間に、颯爽と通り過ぎるベテランライダーの後を目で追って「あ、そっちか!」と助けられた場面が今回も何度もありました(笑)
ルートに不安があるときは、ブルベ参加者の証である反射ベストをつけた参加者の進行方向を参考にするというのも、立派な現場のナレッジです。もちろんサイコンのナビが基本ですが、人間ナビとの組み合わせが心強かったです。
完走して見えた景色と、次なる目標
コースの見どころをあらためて振り返ると、本当に景色が素晴らしかったです。早朝の横浜みなとみらいの光、三浦半島の海とキャベツ畑が広がる風景、逗子・鎌倉の海岸線。篠窪のおかめ桜はちょうど見頃でしたし、思わず「これ、お金払って走る価値あるな」と感じました。
ゴールした瞬間に思ったことは二つ。一つは「200km、ちゃんと走れるじゃないか」という自信。もう一つは「もっと速く走れるようになりたい」という欲(笑)。
今回は完走優先でペースを抑えて走りましたが、次は「速さ」の方向でも成長したいと思っています。具体的に狙っているのは、富士ヒルのブロンズ(90分以内)です。登坂力を鍛えることで、ブルベの後半ヒルクライム区間ももっと楽に走れるようになるはず。ブルベと富士ヒルはトレーニング的に相性がよいと感じているので、今シーズンはこの2つを柱に練習を積んでいきます。
最後に、もし「200kmって自分でもできるのかな…」と不安になっている方がいたら、ぜひ挑戦してほしいと思います。ロードバイク歴1年程度で130kmしか走ったことのなかった私でも、ちゃんと準備すれば完走できました。準備の内容は今日の記事にほぼ全部書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
皆さんのブルベデビュー、心から応援しています!一緒に走りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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